今から30年前、長女が小学校に入学したときのこと。ちょうど、引っ越しと時期が重なり、親子ともども知り合いが一人もいない新しい土地の小学校への入学となった。
少々引っ込み思案だった娘の新1年生の生活がはじまった。娘も私も緊張したままの数日がたった頃のこと、帰宅した娘が、先生にお手紙を書くという。保育園のころは日常的に先生やお友達と手紙のやり取りをする習慣があった。聞くと、毎朝クラスの人たちが先生へ手紙を渡しているというのだ。新学期に多い提出物の書類を先生への手紙と間違えているようだった。
小学校の先生に手紙を出すのはどうかな、とは思ったが真新しい筆箱をいそいそと取り出す娘を黙って見ていた。
翌日、娘は嬉しそうに帰宅した。「先生がお返事をくれたよ」。忙しいのにすぐに返事を書いてくれたのだろう。
「せんせいこんにちは。せんせいのすきないろはなにいろですか」(せんせいはピンクいろがすきです)
「せんせいのすきなたべものはなんですか」(せんせいはおにくがすきです)
「せんせいはなんでがっこうにいくのですか」。あらあらと思い、その隣を読むと
(せんせいはえっちゃんにあうためにがっこうにくるのです。えっちゃんにあえるのがとてもたのしみです)と、きれいなひらがなで書いてあった。
みんなと会うために、ではなく娘を名指しでいってくれる、嘘とまでいえないが優しさからの言葉に、目頭が熱くなった。母親の私まで緊張が和らいだ。
相手に寄り添う優しい嘘を使えるようになりたいと思う。今でも娘悦子は、その手紙を大切にしまっている。
曽根祐子(64) 相模原市南区
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April 06, 2020 at 03:00AM
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【朝晴れエッセー】優しい嘘・4月6日 - 産経ニュース
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