悟空のきもちTHE LABOは8月19日、宿題に使わない教科書を学校に置いて帰る「置き勉」禁止への対抗策として、学校机を利用した鍵付きロッカー「さんぽロック」の予約を始めた。同社が4月に発売した「さんぽセル」は、重いランドセルの健康被害対策として反響を呼び、大ヒット。現在も4カ月待ちの状況だ。
さんぽセルが人気を博した一方、発売時には「楽するな!」などの批判を受けていた。しかし、クラウドファンディングが好調に進んだり、多くの応援を受けたりした。
6月14日には、末松信介文部科学相(当時)が会見で同商品に言及。小学生発案である点に「驚いた」とし「子どもたちからの貴重な問題提起。試行錯誤して、大人たちの協力を得て、こうした一つの解決策を生み出すということは、素晴らしい取り組みだ」と称賛した。
末松氏は、「学校への置き勉の指導の徹底」についてコメントしたものの、実際には置き勉は禁止されている実情があった。そこで子どもたちは、先生たちがいう「置き勉を禁止する理由をなくせばいい!」との発想から、さんぽロックを開発し、製品化へこぎつけたという。
さんぽロックは、ランドセルをキャリー化し小学生の負担を9割程軽くする棒「さんぽセル」の続編として、通学の荷物を軽くする目的で作られた。SMYLH(スマイル、日光市)が運営する廃校活用の一環で旧野口小学校に集まり、栃木県の小中学生たちと共同で製品を7月末に開発した。
先生が置き勉を禁止にする理由は、「いたずらされたらイジメの温床になる」、「紛失・盗難のリスク」が上がる、「朝の準備ができない人に育つ」の3つだという。
その3つを改善する工夫をした。盗難対策やいじめ対策のため南京錠を付け、ハサミなどでいたずらができないよう前面は隙間を埋める構造にした。
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紛失や盗難への対策
紛失や盗難については、磁石は縦方向には弱く横方向には強いという理科の知識を応用し、全体の80%を覆う磁石シートを、引き出し部分下側の金属面に付けている。
教科書など中身が詰まった状態では、大人の力で引っ張っても外れない。一方、中身を抜いて磁石の下側に手を入れ上方向に持ち上げると、小学校低学年でも簡単に外れる仕様にした。
朝の準備ができない人に育つという指摘への対応策として、重い教科書を使って準備をせずに、準備カードを作ることによって解決した。毎朝、今日の授業で使うものをカードでそろえて持っていくことによって、準備能力を先生に見せられるようにしている。
さんぽロックは、中身が入っていない状態を作らないと取り外すことはできない。取り外しができるのは事実上、所有者のみとした。
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