虎ノ門精機のDX推進室に所属する山田室長と田中は、近々予定されているDXキックオフミーティングの内容を事前に打ち合わせるため、CDO(最高デジタル責任者)の鈴木に呼ばれた。キックオフミーティングは鈴木にとってCDOとして多くの社員と接する初の機会になることもあり、熱を帯びて山田室長と田中に話した。
「当社がDXを推進していくにあたり、CDOの私からプロジェクトメンバーや社員に対して、DXを通じて何を実現したいのかを伝える予定だ。社員の自主性を重視したいので、キックオフミーティングが終わったら、その後はプロジェクトメンバーが中心となってDXを進めてほしい。私には定期的な報告をきっちりと頼む」
鈴木との打ち合わせの後、田中は虎ノ門精機が契約しているコンサルタントの渡辺に、DXキックオフミーティングについて相談した。
「(CDOの)鈴木はDXの推進を我々プロジェクトメンバーに任せてくれるとのことです。このような全社施策を任されてもらえるなんて、とてもうれしいですよ」
ところが、渡辺は少し表情を曇らせながら言った。
「鈴木さんが皆さんを信頼してプロジェクトを任せようとしていることは分かりました。ただ、DXという変革施策を進めていくうえでは少し懸念があります。詳しく説明しますね」
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