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ロッテ佐々木朗、初の18.44メートル投球も吉井コーチ慎重「まだ“始まりの始まり”」 - Full-Count

最速163キロを誇るロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木朗希投手(大船渡高)が27日のオリックスとの練習試合(宮崎・清武)前、キャンプイン以降7度目のブルペン入り。初めて18.44メートルの距離で座った捕手に対し、21球を投じた。試合終了後にはチームとともに帰京した。

山田久志氏(左)が見守る前でピッチングを披露するロッテ・佐々木朗希【写真:宮脇広久】
山田久志氏(左)が見守る前でピッチングを披露するロッテ・佐々木朗希【写真:宮脇広久】

チームと共に帰京、大船渡高の卒業式に出席する予定「まだ“始まりの始まり”」

 最速163キロを誇るロッテのドラフト1位ルーキー・佐々木朗希投手(大船渡高)が27日のオリックスとの練習試合(宮崎・清武)前、キャンプイン以降7度目のブルペン入り。初めて18.44メートルの距離で座った捕手に対し、21球を投じた。試合終了後にはチームとともに帰京した。

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 この日は、オリックスの臨時コーチで通算284勝の野球殿堂入り投手、そして同じ東北(秋田)出身でもある山田久志氏から「まず東北を盛り上げ、次はジャパン、その次はあなたの行きたい所に行きなはれ」とゲキを飛ばされる一幕もあった。

 その後、報道陣に囲まれた佐々木朗が思わず相好を崩したのが、帰京後に控える大船渡高の卒業式の話題を振られたときだった。「すごく楽しみですし、なかなか帰ることはないと思うので、しっかりリフレッシュしてきたいと思います」と声を弾ませた。この1か月近く、1軍の大先輩に囲まれて初体験のキャンプを過ごし、大勢のファン、報道陣にも追いかけられ続けたのだから、ホッと胸をなでおろしたのも無理もない。

 高校生離れした球威は見る者全ての度肝を抜き、正規の距離で捕手を座らせたことで、次はフリー打撃登板、そしていよいよ実戦マウンドかと期待はふくらむばかりだが、事はそう簡単には進まない。

 吉井投手コーチは「佐々木は卒業式で4日間練習がしっかりできなくなる。彼が(練習施設のある埼玉・浦和に)戻り、チームも大阪遠征(3月5日まで)から帰って、その時に佐々木の状態を見て考えたい。今の状態くらいまでに戻っていたら、すぐピッチングをやるだろうし、時間がかかると思ったら、ちょっと戻って違うドリル(練習)をやっていこうと思っています」と説明した。「フリー打撃登板? いや、まだまだ! 今日もあれで、彼としては5割くらい(の力の入れ具合)だと思う。その中で自分の感覚を上げていってほしい。そのためには、あと何回かかるかなぁ……。(ブルペンでの投球が)5、6回は必要だと思うんで、フリー打撃はその後」と、はた目には少し歯がゆく見えるほど慎重なのだ。

 この日の21球はすべてストレート。吉井コーチは「変化球はいつでも投げられそうですけどね。ホントに野球が上手です。私のプロ初ブルペンは、1球もストライク入らなかった。それを思うと、佐々木はほとんどストライクでしたから、素晴らしいです」と、和歌山・箕島高からドラフト2位で近鉄に入団し、最終的に日米通算121勝を挙げた自身の新人時代と比較し称賛したが、佐々木朗の現状は「まだ“始まりの始まり”。今日は無事に終わってよかった」(吉井コーチ)という段階にある。

 いうまでもなく、3月20日の公式戦開幕など全く眼中にない。令和の怪物はまさに“3歩進んで2歩下がる”調整を続けている。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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February 28, 2020 at 05:10AM
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