わが家には２０代の娘が２人いて、ひとりは千葉に、もうひとりは東京に住んでいる。２人とも、美意識が高い。私より高いと付け加える。
帰省すると、始まる。私が忙しさを理由に白髪を放置していると、「随分気ぬいてるね」とグサリ。「いただきものだけど良かったら使って」と美容グッズをくれたり、「父の日のプレゼントだけどママも使って」とやたらに美にまつわる品々を置いていく。
その甲斐（かい）あってか、温暖化の影響か、今年は、手足にあかぎれができない。毎年、横着がたたり、手の指先やかかとが痛くて家事が辛いのだが。また、半信半疑だったヘアドライヤーの効果も、バサバサだった髪が取り戻した艶を見れば納得せざるをえない。
思えば、すっぴんでの外出もはばからなかった若かりし頃、次女に言われたあの言葉は忘れることができない。
「ママ、お化粧してないと、お顔が怖いからお庭に出ないでね」
登校班の集合時間に遅れないように、鬼の形相で、朝支度をまくしたてていたに違いない。わが子に見透かされた思いだった。それから、すっぴんでも笑顔を心がけるようにしたものだった。そんな思い出を苦笑しながら、毎朝毎晩、あれやこれやと塗りたくる。私の狙いは、１本ずつ使い切って捨てること。だが、すっきりと片付くころにはまた１本、増えているだろうことも想像できる。
そのうち「これなんだっけ？」とボトルを手に取り、考え込むお年頃になるだろう。３０代の必死だった自分に苦笑、７０代の自分を想像して失笑。見張り番たちの期待に応えるべく、「これではダメ」と横着にブレーキをかけていきたいものだ。
君島 光子 ５４ 宇都宮市
"朝" - Google ニュース
February 24, 2020 at 03:00AM
https://ift.tt/2HLkwkn
【朝晴れエッセー】見張り番・２月２４日 - 産経ニュース
"朝" - Google ニュース
https://ift.tt/2vfz5JY
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "【朝晴れエッセー】見張り番・２月２４日 - 産経ニュース"
Post a Comment