大阪『鶴橋商店街』も懸念…中韓からの“入国規制” 関空到着後に困惑の留学生も
更新：2020/03/09 17:35
新型コロナウイルスの水際対策で、３月９日から関西空港でも中国と韓国からの入国が規制されました。
【入国規制前日の３月８日・関西空港】
規制前日の関西空港には、駆け込みで帰国や入国する人が相次いでいました。
「元々は１９日に来る予定でした。急過ぎです、突然過ぎです。」（韓国からの留学生）
「ギリギリだったので、凄く困りました。中国を出るまで凄く時間がかかった、検査とか凄く多くて。（日本に）帰ってきたら何も検査してなくて、甘いなと思いました。」（中国で事業をする日本人）
【入国規制開始の３月９日・関西空港】
９日朝に関空を取材すると、人の姿はほとんどみられませんでした。９日午前０時から、中国と韓国からの入国した人は、自宅やホテルで２週間待機を要請されます。航空機の到着は関空と成田空港のみに限定され、空港から待機場所への移動は公共交通機関を使わないことも求められます。９日に到着した人達は戸惑い気味の様子で…
（Ｑ元々関空着の予定？）
「違います。名古屋の便が無くなって、関空しかないというのでここへ来た。家族が車で迎えに来てくれた。」（日本人旅行者の男性）
（Ｑ名古屋から来たんですか？）
「はい。（関空まで）２時間半くらい。」（男性を車で迎えに来た家族）
「『今からどうやって帰りますか？』と聞かれて、ちょっと困りました。」（韓国からの留学生）
韓国に一時帰国していたこの留学生の男性は、友達に迎えに来てもらう予定でしたが…。
「友達はこっち（空港）に向かってるの？」 （韓国総領事館の職員）
「まだです。」（留学生）
「私たち（領事館）の車に乗って行きますか？」（韓国総領事館の職員）
結局、留学生の男性は韓国の総領事館の職員に付き添われて空港を後にしました。
【３月７日・鶴橋商店街】
こうした事態に不安を募らせるのは空港利用者だけではありません。取材班が向かったのは、大阪の鶴橋商店街。鶴橋商店街は古くから韓国の生鮮食品などを扱う店が軒を連ねていますが、今後、入国規制の影響で、韓国料理に欠かせない青唐辛子などの野菜が手に入らなくなるのではと店の関係者は懸念しています。
「商品が入ってこないというのが商売上で一番心配。青唐辛子とか生のゴマの葉とかちょっとした生ものですね。」（キムチ店の店主）
ただ、キムチなどはほとんどが日本の白菜などを使っているため、大きな影響は無いということです。
「品不足やけど、こういう時代やから仕方ないと思っています。早く収まって欲しいです。」（別のキムチ店の人）
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