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DC映画『ザ・バットマン』撮影中断の影響いかに ─ 「予想外のトーンを追求するチャンスかも」監督は前向きな姿勢 - THE RIVER

DCコミックスの新たな単独映画『ザ・バットマン(原題)』が、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で撮影を中断してから約1ヶ月となる(2020年4月12日現在)。当初は2週間の中断とされていたが、世界的な感染拡大を受け、再開の見通しは立たない状況だ。

Deadlineでは、脚本・監督のマット・リーヴスが撮影中断の影響を明かしている。いわく、撮影は全体の4分の1が終わったところで、まだ編集作業が正式に始まっているわけではないとのこと。監督はロンドンで再開の日を待ちながら、撮り終えた映像を確認し、今後についての検討を重ねているという。

「作品のトーンはどうだろうか、と。撮影中にはよくあることですが、思わぬアクシデントや予想だにしなかったこと、奇跡のような出来事が起こるんです。だから、まだ撮っていないシーンを、“ああ、こっちのトーンがいいな”と変更しなければならないことがあって。(撮影中断は)そんな、自分たちが発見した予想外のトーンをさらに追求するチャンスかもしれないと思っています。それに、この手の映画は準備期間が決して十分ではないんですよ。いろんな意味で複雑だし、非常に規模が大きいから。なので、まだ撮っていない大スケールのシーンをどう実現するのかを考える時間だとも思いますね。」

このようにリーヴス監督は前向きな姿勢を示してさえおり、中断期間を利用して脚本を書き直すという計画も一切ないそう。「物語を作るのに2年かけていますし、非常に明確なミステリー・ノワールを考え抜きましたから」とは監督の談だ。あくまでストーリーそのものではなく、作品のトーンや作り方についての再考が行われているということだろう。

『ザ・バットマン』は2020年1月下旬に撮影が開始され、3月14日に撮影の中断が発表された。当時、撮影チームはイギリス・ロンドンからリバプールへ移動するところだったというが、今後、イギリスで撮影が継続されるのか、それとも国外に移る可能性もあるのか。これについて、監督は「何か言うのは時期尚早のように思います。ロンドンでの撮影を終えないというのも想像できないんです、状況は常に変化しているので」と述べた。

なお撮影中断後の3月31日には、本作にアクセント・コーチとして参加していた俳優のアンドリュー・ジャック氏が、新型コロナウイルス感染症のため逝去。ジャック氏について、リーヴス監督は「とても素敵な方、特別な人でした」と哀悼の意を表している。

映画『ザ・バットマン(原題:The Batman)』は2021年6月25日に米国公開予定。ただし、今後のスケジュールによっては公開延期の可能性もあると伝えられている

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Source: Deadline

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April 13, 2020 at 05:15AM
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