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コロナ支援「お取り寄せ魚介類」を選ぶ3つのポイント、粗悪品に騙されるな! - ASCII.jp

コロナ支援につながる魚介類の選び方とは? Photo:PIXTA

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛の影響で、多くの飲食店が休業中です。これによって、食材の流通が滞り、大量に余ってしまうなど、さまざまな問題が起きています。こうした状況に対し、飲食店や流通業者、生産者を支援しようと、余ってしまった食材をECサイトなどから特別価格で取り寄せられる取り組みが広がっています。

しかし、そうした中で、それに便乗して新型コロナウイルスの影響にあまり関係がない品物が出品されたり、粗悪な商品が出品されたりする例が見受けられるようになってきました。

きちんと本来あるべき支援をし、お得に食材を楽しむためには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。今回は、特に消費期限や賞味期限が短い食材である「魚介類」のお取り寄せについて、気をつけたいポイントをおさかなコーディネータのながさき一生さんが解説します。

水産物流通の現状は
事業者によってさまざま

 水産品の流通について、新型コロナウイルスによる自粛の影響をいろいろな方に伺っていますが、その状況は本当にさまざま。影響が大きい事業者もいれば、それほど影響のない事業者もいます。

そのような状況も踏まえ、新型コロナウイルスによって本当に影響を受けている事業者を支援するための「お取り寄せグルメを選ぶ3つのポイント」を紹介します。

【お取り寄せのポイント(1)】
スーパーで見かけない魚介を選ぶ

 まず、新型コロナウイルスによる外出自粛が、水産物の流通に及ぼしている影響について話したいと思います。

 現在、水産品を扱う飲食店(外食)の多くは、休業を余儀なくされ、営業をストップしています。これにともなって外食向けに商品を提供している問屋、そこに卸している生産者は流通が滞っている状況です。

 一方で、量販店や弁当・総菜などの小売り向けの流通は、そこまで影響がなく、そうした店舗に商品を提供している問屋、それらに卸している生産者は、まだ影響が抑えられています。また、本来、外食向けに出荷される予定だった魚介類も、小売り向けに売れるものや持ち帰りしやすいものは、そちらに流れている状況があります。

 もちろん、水産品の供給は漁獲量に左右されるところもあるため、魚種別の状況はもっと複雑ですが、例えば、アジのようなスーパーでもよく見る魚介は影響が少なく、ウニのようなもっぱら外食でしか扱われず、持ち帰りもできないような魚介は影響が大きいといえるでしょう。

 以上のような状況を踏まえると、取り寄せに際しては、「外食向けの魚介」を選ぶと、より支援の意味合いもお得感も強くなります。

 ただ、本当に外食向けの魚介かどうかは、水産物の流通を知っている人でなければ分からない面もあります。そこで、分かりやすい基準を一つ挙げると、前述の生ウニなどのように、「スーパーなどの魚売り場で見る機会が少ないもの」を選ぶという方法があります。

 また、ECサイトを選ぶ際も、飲食店に出荷する仲卸で扱われている魚介が買える「豊洲市場ドットコム」など、外食向けであると分かりやすいサイトで買うのも一つの手でしょう。

【お取り寄せのポイント(2)】
在庫が多く、消費期限の短い冷蔵品や養殖物を選ぶ

 次にポイントとなるのは、「在庫が多いこと」と「消費期限の短さ」です。外出自粛の影響で在庫を抱えてしまい、かつ消費期限が短いものをお取り寄せすると、より支援の意味合いが強くなります。

 水産業でも沖に出て魚介類を取る方法であれば、その都度採捕するため、在庫を抱え続ける構造にはなっていません。ただ、その場合も魚価の下落など被害が大きいケースでは、極端な例として立派なマダイでも1キロあたり10円という話もあると聞いています。このような場合、資源管理の観点から、出漁を控えるなどして対応することが多くなります。

 逆に在庫を抱える構造になるのが、養殖業や水産加工業です。中でも養殖業は、適切な出荷の時期を過ぎてしまい、魚が規定のサイズよりも育ちすぎてしまうと逆に売り物にならなくなることもあります。その場合、廃棄するか、放流するかしか手立てがありませんが、前者は売り上げがないのにコストが掛かり、後者は周辺の環境維持の観点からそれができないという、八方塞がりの状態となります。

 水産加工業は、冷凍品は保存が利きやすいのでまだよいですが、冷蔵で保管されるものは賞味期限が短くなります。

 以上のような状況を踏まえると、取り寄せに際して、「養殖の魚介」や「冷蔵の加工品」を選ぶと、より支援につながり、お得感も強くなるでしょう。

 また、ECサイトでも、例えば「ポケットマルシェ」は生産者や養殖業者から直接購入することができます。同サイトは、コロナ被害への支援の取り組みも行っており、例えば、三重県でマダイ養殖を行う友栄水産が企画した「5670(コロナゼロ)プロジェクト」は、飲食店向けの立派なマダイがお求めやすい値段で買え、オンライン上でさばき方教室も開催するなど注目を集めています(参照:https://poke-m.com/producers/66410)。

【お取り寄せのポイント(3)】
実績やレビューなどの情報を確認する

 3つ目のポイントは、商品の品質を見極めるという点です。前述の通り、支援の取り組みの輪が広がる中でも、「単なる在庫処分なのではないか」と思わせる粗悪な商品も見受けられるようになってきました。ただ、こういった商品を見分けるのは、一般消費者には難しい面もあります。

 そこで参考にしたいのが、その商品の実績やレビューに関する情報です。例えば、どういったところで使われるはずの商品だったのか、より具体的な記述があれば品質を見極める参考になります。また、出品から少し時間がたっている商品であれば、お客様の声やレビューの情報がある場合もあります。それらを見落とさずに確認しておくことが品質を見極めるヒントになります。

 また、例えば、支援としてふるさと納税を利用するのも手ですが、「ふるさとチョイス」では、口コミに加え、専門家が間違いない返礼品をセレクトした「間違いないチョイス」というページがあり、このような情報を参考にするのも一つの方法です。

「間違いないチョイス」では、私もうなぎなどをセレクトしています。外出自粛によって来店客が激減するなどの被害を受けている老舗のうなぎ店が直接出品しており、今ふるさと納税を活用するのは、普段以上に支援の意味合いが強いのではないでしょうか。

 以上、新型コロナウイルスによる外出自粛で被害を受けている事業者支援のための「お取り寄せの3つのポイント」を紹介しました。魚介類以外でも、このポイントは当てはまるのではないでしょうか。きちんと支援もしつつ、お得においしくおうちグルメを楽しむ。そんな流れが広がっていくことを願っています。

(おさかなコーディネータ ながさき一生)

※本記事はダイヤモンド・オンラインからの転載です。転載元はこちら

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