参院選公示まで1週間 共闘で“温度差”も野党「足並み」が鍵に[06/15 19:50]
通常国会が15日に閉会し、参議院議員選挙は今月22日公示、来月10日投開票の日程で行われることが決まりました。公示まで1週間となった参院選についてシリーズでお伝えします。
鹿児島選挙区への出馬を予定しているのは、自民党現職の野村哲郎さん、立憲民主党新人の柳誠子さん、NHK党新人の草尾敦さん、政治団体・参政党新人の昇拓真さん、無所属新人の室園順一さん、無所属新人の西郷歩美さんの6人で、全員が出馬すれば改選数1となった2001年以降で最多となります。
今回のテーマは「野党共闘」です。2001年以降、連勝を続ける自民党に対し、県内に県連組織がある野党が一本化して挑む構図となりますが、野党間には温度差もあり、どこまで足並みをそろえることができるかが、鍵となりそうです。
(立憲民主党 柳誠子さん)「国政に出ていって、地方の現状をもっと訴えていこう。そう思っている。時間がない。大変厳しい戦い」
12日に開かれた立憲民主の柳さんの決起集会には、国民民主、社民と労働組合「連合鹿児島」の代表も出席し、参院選での共闘が確認されました。
(立憲民主党県連 野間健幹事長)「全員の力を結集してガンバロー、ガンバロー、ガンバロー」
しかし、そこに共産党幹部の姿はありませんでした。
野党共闘は市民グループが橋渡し役となり2016年、2019年の参院選でも行われましたが、同じく共闘で挑んだ去年の衆院選の後、連合などから共産と接近しすぎてマイナスに働いたとの声も上がりました。
今回も市民グループの仲介で共産の山口広延さんが出馬を取りやめ、柳さんへの一本化が決まりましたが、立憲民主、社民、共産が市民グループとの共通政策に署名したのに対し、国民民主は柳さんを推薦したものの、共通政策への署名を見送るなどこれまでに比べて「ゆるやかな共闘」となっています。
(立憲民主党 野間健幹事長)「(共産党)とは具体的に(行動を)一緒にしていくことはない。ただ、思いとしては非自民、野党としてまとまって戦っていこうという気持ちでは一緒だと思う」
特に国民民主と連合は、共産との連携には慎重です。
(連合鹿児島 下町和三会長)「オール鹿児島にしても、共産党にしても独自の判断で支援していくこと。手をつないで、肩を組んでいくということにはならないので。それぞれのところがそれぞれの判断で、応援していくことになると思う」
(国民民主党県連 三反園輝男代表代行)「一定の協調できるところは、きょうのような集会とか。こういう形で共同でできるところは、そういう部分をアピールしていきたい」
社民は、共産を加えた「共闘」の足並みをそろえることが大切とします。
(社民党県連 川路孝代表)「目標は共闘で勝利すること。勝手連のような支援の方法もある。いろいろな方法を使って、共闘の成果をあげていきたい」
一方、渦中の共産は政党の枠組みを超えて非自民で結束することが大切と強調します。
(共産党県委員会 野元徳英委員長)「憲法を守ろう、戦争をさせない。そこで力を合わせていくのが共闘。政党間やいろいろなものに対して見方は違う人たちもいる。その人たちが手を結べて、共闘できたところにすばらしさがある」
鹿児島選挙区では、自民が改選数1となった2001年以降、連勝していて、今回も厚い保守地盤に支えられ、勝利を目指します。
(自民党 野村哲郎氏)「皆さん新人だから、全く私は自分の筋書き通りのことしかやっていない。18年間の蓄積は重い、そして大きい」
野党側は「共闘」が成立した2016年、19年も自民に敗れていて、勝つためには無党派層も含めたさらに幅広い支持が必要になります。候補者が過去最多となる可能性もある中で、温度差もある野党がどれだけ存在感を発揮し、支持を広げていくことができるかが鍵になりそうです。
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