高嶋仁の目 準決勝のみどころは
高校野球和歌山大会は27日に準決勝2試合がある。第1試合は全国連覇を目指す智弁和歌山に初のベスト4進出となった和歌山南陵が挑む。第2試合は今春の選抜大会に出場した和歌山東と10年ぶりに4強入りした伝統校の桐蔭が対戦する。佳境を迎えた今大会のみどころを智弁和歌山・前監督の高嶋仁さんに聞いた。
智弁和歌山×和歌山南陵
和歌山南陵が夏の大会に初参加した2016年の初戦が私が指揮する智弁和歌山でした。それからは17、19年の夏も対戦していて縁がありますね。
試合は和歌山南陵のエース武藤玲央君(3年)が、3試合ともコールドゲームで勝ち上がってきた智弁和歌山打線をどう抑えるかが、ポイントになります。スライダーを中心に変化球にキレがあり、低めに決まればそうそう打てません。ただ、準々決勝で150球を投げているので、ほかの投手をどう使っていくのか、考える必要があります。
和歌山南陵は足を生かした攻めができるとおもしろい。先に得点し、智弁和歌山をあわてさせることができると、自分たちのペースに持っていけます。
智弁和歌山は打線の調子も上がってきていて、中軸にも長打が出ています。トップバッター山口滉起君(3年)はこれまで本塁打2本。大きい当たりでなくても、しっかり出塁すれば打線にも勢いがつきます。
和歌山東×桐蔭
和歌山東と桐蔭は同じような特色のチームで、和歌山東は3回戦以外を、桐蔭は3試合すべてを継投で勝ち進んできました。投手のできが展開を左右するでしょう。
和歌山東のエース麻田一誠君(3年)は、紀北農芸との初戦ではいま一つに感じましたが、だんだん調子も上がっているようで、これまでの3試合を無失点。準々決勝の市和歌山戦では、六回2死から登板し、1人の走者も許しませんでした。
打線も中軸に当たりがでています。市和歌山戦での森岡颯太君(3年)のライト線へのヒットはよかったです。引っ張っていい場面で、しっかりとミートしていました。
桐蔭はこれまでの3試合すべて、高野東我君(3年)が先発し、背番号1の寺田祐太君(3年)へつないでいます。左腕の寺田君は変化球の制球力があり、きっちりコーナーに決まれば和歌山東打線もてこずります。両投手が安定すれば、好ゲームになるでしょう。
両チームとも乗ってきています。ここまできたら、四球や失策が致命的になります。守備も堅いだけに(準々決勝までの3試合で桐蔭が失策4、和歌山東が2)、しっかり守って、いい試合を期待しています。
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