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コロナ禍で浸透した仮想通貨 メタな市場の鍵を握る「仮想通貨保有者」の特徴とは? - MarkeZine

※本記事は、2022年7月25日刊行の定期誌『MarkeZine』79号に掲載したものです。

コロナ禍の「巣ごもり需要」で仮想通貨取引が活発化 Withコロナで着実に成長するNFTサービス

 はじめに、アプリログデータ「A-cube」を用いて、仮想通貨取引アプリの利用動向を見ていきます。仮想通貨取引アプリの利用率(図表1)を見ると、2020年10月から2021年5月にかけて利用率が急上昇しており、カテゴリー全体では1.6倍、アプリ別ではCoincheckが2倍、bitflyerが1.6倍に増加しています。

図表1 仮想通貨取引アプリの利用率(タップで画像拡大)

図表1 仮想通貨取引アプリの利用率(タップで画像拡大)

 しかし、2021年5月以降では、利用率の成長が鈍化し、カテゴリー全体、アプリ別でも横ばいに推移しています。コロナ禍の巣ごもり需要によって仮想通貨に関心のあった潜在層へ浸透しましたが、ハッキングによる仮想通貨の流出や仮想通貨を使った投資詐欺などがマイナスの影響となり、現在は利用率の成長が鈍化していることが考えられます。

 次に、NFT関連アプリの利用率(図表2)から、仮想通貨取引アプリ利用者が使用するNFT関連アプリを確認していきます。

図表2 仮想通貨取引アプリ利用者のNFT関連アプリ利用率(タップで画像拡大)

図表2 仮想通貨取引アプリ利用者のNFT関連アプリ利用率(タップで画像拡大)

 今回は、NFTアイテムの取引・所持アプリの「metamask」とNFTを活用したアプリゲームの「STEPN」の2つを対象とします。グラフを見ると2021年から2022年にかけて「metamask」の利用率は3倍ほど増加し、また「STEPN」はリリースからわずか2ヵ月ほどで2.7%の利用率となり、NFT取引で必須となる「metamask」以上の速度で浸透しています。仮想通貨取引アプリの成長が鈍化している一方で、NFT関連アプリの利用は成長しており、NFT関連サービスの拡大が今後の市場の成長へ大きな影響を与えることが推察されます。

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