2022年9月の総選挙が目前に迫るスウェーデン。投票率の高さで知られる同国だが、内訳をみると投票率が低いグループもある。その一つは「在外スウェーデン人」だ。スウェーデン統計庁によると、前回18年の国政選挙の投票率は、全体で87.2%だったが、在外スウェーデン人に絞ると約40%で、全体の投票率を1ポイント引き下げている。
こうした在外スウェーデン有権者が今年は約17万5000人に増えており、記録的な人数が投票し得ると公共放送は伝えている。また16年に、イエーテボリ大学などが投票動向を初めて体系的に分析したことから、在外有権者向けの政策をアピールする政党もあり、接戦が見込まれる今回の選挙で、国外票が鍵になる可能性もある。
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