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コロナ禍に香港出店を進めるマツキヨココカラ 鍵は日本らしさ - 日経クロストレンド

マツキヨココカラ&カンパニーは香港の3地区にドラッグストア「松本清(マツモトキヨシ)」を2022年5月から7月にかけて出店した。新型コロナウイルス感染症拡大が続く状況下にあえて香港に進出したのはなぜか。現地法人、松本清香港の林保範 董事長總經理に聞いた。

ドラッグストアの「マツモトキヨシ」が「松本清」の名称で香港に進出

ドラッグストアの「マツモトキヨシ」が「松本清」の名称で香港に進出

 日本国内に約3300店舗を構えるドラッグストアチェーンのマツキヨココカラ&カンパニー。同社はアジアでの店舗展開にも力を入れており、2015年にはタイ、18年には台湾、20年にはベトナムに進出を果たしている。

 香港初出店は22年となったが「20年中にオープンする予定だった」と、松本清香港の林保範 董事長總經理は言う。法人としての登記は19年に済ませていたのだが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で香港居民以外の渡航ができなくなり、香港1号店の出店まで3年ほどかかってしまったそうだ。

 コロナ禍で出店は遅れたが、メリットもあった。登記した当時と比べて賃料が25~30%ほど下がったのだ。「外国人観光客が再び香港を訪れるようになる前に、ある程度まとまった数の店舗を確保したい」と林氏。人口密度の高い香港は地価(=賃料)が高く、店舗数を増やして「規模のメリット」を追求しないと、ビジネスとして成立しにくいのだという。

 規模のメリットを享受するには店舗数の増強が必須となるが、幸いなことに香港はほとんどの鉄道駅に商業施設がある。「各駅の商業施設に1店舗は欲しいところですね」と問うと、林氏は「商圏の人口が多いので実現できればかなりいい事業になると思う」と自信ありげ。日本の「マツモトキヨシ」は香港でも知名度があり、集客のキーテナントとして引き合いも多いという。しかし「商業施設のどの場所に出店できるのかが重要。知名度が高い商業施設でも場所が悪ければ出店しない」と林氏は強気だ。

松本清香港の林保範董事長總經理。台湾松本清の董事長總經理も兼務している

松本清香港の林保範 董事長總經理。台湾松本清の董事長總經理も兼務している

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