東京五輪・パラ組織委元理事の高橋治之容疑者を乗せて邸宅（奥中央）を出る高級車＝７月、東京都世田谷区で（一部画像処理）
東京地検特捜部は十七日、受託収賄容疑で東京五輪・パラリンピック組織委員会の元理事高橋治之容疑者（７８）を逮捕した。浮上したのは大会を収入面で支えたスポンサーを巡る疑惑だ。広告大手電通が深く関わった選定手続きは「ブラックボックス」と指摘され、元電通専務の高橋容疑者が介入したとみられる。受領資金の使途解明が捜査の進展を左右しそうだ。
■謎の枠
組織委は二〇一四年一月、森喜朗元首相を会長として発足した。高橋容疑者は同六月、当時は三十五人だった理事の最後の一人に決まった。森氏は取材に「ある人の推薦があったと聞いているが、積極的に就任を依頼したわけではない」と代理人を通じて回答した。
元組織委幹部は「アスリート出身、官僚出身などの枠がある中、分類のない謎の枠に高橋さんが収まった」と話す。
これに先立ち、組織委は専任代理店を電通に決め、スポンサー募集を一任した。関係者によると、電通は組織委マーケティング局に候補企業や希望の契約額を提案。局長をはじめ多数の電通からの出向者が業務を担い、事実上の選定をしていた。何をしているのか外部からはうかがい知れなかったという。
他の部局に在籍した元組織委幹部の一人...
中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。
※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。
関連キーワード
おすすめ情報
from "鍵" - Google ニュース https://ift.tt/sbPd54S
via IFTTT
Bagikan Berita Ini
0 Response to "五輪組織委元理事逮捕 受領金使途、捜査の鍵 - 中日新聞"
Post a Comment