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EV世界競争の鍵、車載電池 中韓追う日本勢に足りないものは - 毎日新聞 - 毎日新聞

米カリフォルニア州の商業施設で充電設備につながれた電気自動車=AP
米カリフォルニア州の商業施設で充電設備につながれた電気自動車=AP

 世界的な電気自動車(EV)の普及をにらみ、その性能や価格を左右する車載電池を巡ってもメーカー間の競争が激化している。中国勢と韓国勢が3強を占め、かつて首位だった日本企業は後れを取る。日本勢には何が欠けているのか。韓国電池メーカーで実務経験のある専門家に聞いた。

 調査会社の富士経済によると、2021年に世界で販売された新車のEVは469万台。これが35年には12倍の5651万台まで拡大すると予測している。脱炭素に向けて主要国がガソリン車の販売に規制を設ける方針を示しており、代わりにEVが主流になると見込まれているからだ。

 EVは車載電池でモーターを回して走行する。車載電池はEV全体の製造コストの3~4割を占めるとされ、EVの価格を左右する基幹部品だ。フル充電でEVが走行できる距離についても車載電池の性能が鍵を握っており、まさに“生命線”だ。

 この車載電池の世界シェア上位を占めるようになったのが中韓勢だ。韓国の調査会社SNEリサーチによると、22年1~6月に首位だったのは中国の寧徳時代新能源科技(CATL)で34・8%を占める。続いて韓国LGエナジーソリューション(14・4%)、中国BYD(11・8%)が名を連ね、4位に9・6%で日本のパナソニックホールディングス(HD)が入る。

 パナソニックは10年代半ばには首位だったが、徐々に後退。代わりに台頭したのが中韓勢だ。ホンダで車載電池開発に携わった後、韓国電池メーカーのサムスンSDIで常務を務めた名古屋大未来社会創造機構の佐藤登客員教授(68)は「資金力とスピード感の違いだ」と指摘する。

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