2024年に佐賀県で開かれる国民スポーツ大会(国スポ)で男女総合順位(天皇杯)1位を目標に掲げ、各競技団体で技術向上や選手育成が進んでいる。9、10月に行われた栃木国体には、成年の部で活躍が期待されるスポーツメンターが多く出場した。採用を始めて最初の国体で、複数の競技では上位入賞が続いたものの、結果が振るわなかった競技もあった。
県が18年から始めた「SAGAスポーツピラミッド構想(SSP構想)」の一環で始まった「SAGAスポーツメンター」制度。メンターは県スポーツ協会に所属し、自らの競技力向上だけではなく、県内の中高生への指導などにも力を注ぐ。
県代表は栃木国体で総合得点は1095・75点で天皇杯21位。19年の茨城国体では830・5点で33位だったことを考えると、取り組みの成果が着実に現れている。県競技力向上推進室の中島清孝室長は、国体が2年間実施されていなかったことに触れ「自分たちの立ち位置が分かったことは大きい」と評価した。
県競技力向上推進本部が定めた栃木国体での目標は、競技参加点を除く「競技得点」で880点以上、天皇杯10位台前半だった。39競技に出場した県の競技得点は705・75点で届かなかった。中島室長は「選手たちはよく頑張ってくれたが(得点は)満足まではできない」とした上で「(メンターを含め)成年の伸びしろは残っている」と期待を込める。
栃木国体開幕時点で県スポーツ協会に、18競技48選手のメンターが所属し、栃木国体には36人が出場。21人(団体出場者含む)が入賞した。最も活躍が目立ったのはウエイトリフティングで、男女3人が表彰台に上った。レスリングやカヌー、陸上でも表彰台に上がり、天皇杯順位の向上に貢献。ウエイトリフティング女子49キロ級の安嶋千晶選手は「国体で勝つことが私の仕事」と強調した。
陸上の世界選手権に出場した男子幅跳びの山川夏輝選手は「佐賀のために結果を残す」と気合を入れて臨んだが競技中に足をつって5位。思うような結果を残せず「自分の調整力が欠けていた」と悔やんだ。大会直前の故障などで本来の力を発揮できなかった競技も多かった。
国体後、指導者らからはさまざまな声が聞かれた。県内で指導に当たる男性は「3年ぶりに開かれた今回の国体で一定の成果は出たのではないか」と評価。成年の部の女性指導者は、選手集めに苦労する現状なども踏まえ「もう少し手厚い支援を」とサポートを求める。「もっとメンターに得点を取ってほしかった」と厳しく見つめる県関係者もいた。
「佐賀国スポ」で天皇杯優勝を勝ち取るために、県内出身で競技に打ち込む成年の選手たちや中高生の成長も必須だが、実力者がそろうスポーツメンターの躍進も鍵を握ることになりそうだ。(小部亮介)
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