デート成功の鍵はスパイシーフード？辛い物に強くなる方法って？ - ELLE JAPAN

young happy couple having fun while eating sandwiches for breakfast in the kitchen

skynesherGetty Images

ホットソースメーカー「フランクズ・レッドホット」が実施した調査によると、スパイス耐性が高い人は「穏やかな辛さを好む人に比べ新しいものを楽しむ可能性が高く（76%）、自分自身を魅力的と感じ（62%）、自分の人生に満足している（66%）」という。
　
さらに、辛い食べ物がよりよい生活を作ると考える論文はほかにも。研究者らは、辛い食べ物に関する進化上のメリットとともに、スパイス耐性を身に付けることは健康面だけでなく、デートにも効果的であることを発見した。

辛い物好きはデートで有利？

辛い物好きな人は自分自身を魅力的だと考えるようだけど、彼らのデート相手はどう思っているの？
研究者のジェニー・ミスカさんは彼女の論文のなかで、辛い物を食べるという行為そのものが、デート相手に感じる魅力に影響を及ぼす可能性がある、と述べている。
　
たとえば、ミスカさんの研究の女性参加者に3つのおやつ（甘い物、スパイシーな物、甘くも辛くもない物）のいずれかを食べながら男性の写真を見せ、身体的魅力を感じたり、恋愛的興味がわくかどうかをランク付けしてもらったところ、その結果は驚くべきものだったという。
　
というのも、スパイシーな風味は被験者全体の恋愛的興味と身体的魅力の評価を圧倒的に高めることが判明。
「スパイシーな物を食べた女性は、甘い物を食べた女性に比べ、男性をはるかに魅力的であると評価しました」と研究は述べている。
　
これは「身体化された認知」という概念で説明することができる。「身体化された認知」とは、体が心に影響を与えることを意味する心理学用語。激辛のバッファローウィングを食べている時は、一緒にいる恋人がいつもよりセクシーに見えるかもしれないという。

このような現象は、言語においても見ることができる。
「スパイシーや辛いといった言葉は、肉体的な魅力と関連する傾向があります。同様に、甘いやスウィートといった言葉は、ロマンチックな関係と関連する傾向があります」と付け加えるミスカさん。
　
このスリルへの探究は人間特有の行動で、リスクを求めるのは魅力的なことと考えられる。そのため「センセーション・シーカー（感覚刺激追求者）」（ジェットコースターやギャンブル、激辛に挑む人）はパートナーからより魅力的に見られることが多いそう。
　
たとえば、『バチェラー』のような恋愛リアリティショーで、バンジージャンプのデートをした2人はいい感じの雰囲気になることが多い。これは不安を感じた瞬間やアドレナリンが、実は性的魅力につながることによるもの。辛い物を食べるスリルは、ロッククライミングやスカイダイビングといった危険な活動によって火がつく脳の領域と同じような部分を活性化する。
　
さらにスパイス耐性は、その人の気質や性格と密接に結びついているとか。ライターで編集者のジェニファー・アッバシさんは科学誌『ポピュラー・サイエンス』で、「スパイシーな食事が好きかどうか、どれくらいの頻度で食べるかは性格に関係すると研究者は話しています」と明かしている。

辛い物好きを認知しているかどうか、男女で認識が変わるというのも面白い話。ペンシルベニア州立大学の研究によると、男性は辛い物が好きだと言う傾向は強いが、女性のほうが辛い食べ物を楽しむ人が圧倒的に多いそう。次のデート相手が辛い物を食べて汗をかいていたら、緊張しているし気を引こうとしてるのかもしれない。
　
また外食や料理を一緒にする回数が多い場合、相手が自分のスパイス耐性に影響を与える可能性がある。この理由から、マッチングアプリのプロフィールにスパイス耐性を入れてほしいという人は意外と多いはず。辛い物を好きな人が辛い物を食べられない人と食事を頻繁にとると、スパイス耐性が低下することもある。とはいえこの場合、こっそり料理に辛味を足して相手のスパイス耐性をアップさせるのではなく、お互いの中間をとるのがベスト。

辛い物に慣れるには何から始めればいい？

スパイシーな食べ物は、食べれば食べるほど辛さに慣れることが研究で分かっている。辛さに対する耐性は「生まれと育ち」が関係しているけれど、少しずつ慣れることで痛みを最小限に抑えながらより高い耐性を身に付けられるという。
　
辛い物にまつわるウェブサイト『ペッパースケール』では、まずはマイルドな唐辛子（ポブラノ、キューバネル、ペペロンチーニなど）に慣れると同時に、わさびやホースラディッシュなどの調味料を試すことを提案している。
　
また「フランクズ・レッドホット」や「テキサス・ピート」のような初心者にやさしいホットソースから始めて、徐々に辛い種類に挑戦するのも良さそう。どの辛さレベルでも、耐えられなくなったときに備えて牛乳やヨーグルトなど、クールダウンできるものを近くに置いておくと便利。
　
ドリトスのように年々辛くなる商品や、趣味でより辛い品種の唐辛子を栽培するなど、次々と食の変化を起こす辛い物好きの人たち。辛さやスパイスに強くなるうちに、恋愛も上手になっていくのかも？

translation : Mutsumi Matsunobu　photo : Getty Images

＞＞『delish』のオリジナル記事はこちら
※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

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