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生き残りの鍵は「総合力」。日本代表の新星・木田晴斗はどうアピールするか。 - RUGBY REPUBLIC(ラグビーリパブリック)


 ついに、桜のエンブレムつきの練習着で動いた。

 今年5月までの国内リーグワンでリーグ2位の16トライをマークした木田晴斗が、6月12日、日本代表の浦安合宿の初練習に参加した。

 ラグビーワールドカップ・フランス大会は今秋。本人もそれを見据える。

「ここからワールドカップに向かって成長しながら毎日を過ごしていきたいと思っています。緊張感があります。ただ、特別な感情は出さないように、いつも通り過ごすということを意識してやっています。はい」

 クボタスピアーズ船橋・東京ベイ所属の24歳。タッチライン際のWTBを務めるなか、強靭さを活かした走りと左足でのキックが評価された。

 国内シーズンの途中から、水面下で代表候補に入っていた。クラブ史上初の日本一に輝いて4日後の5月24日、合宿に参加する日本代表36名のメンバーに入ったのが伝わった。

 今回の合宿へは正代表のほか、同候補10名のうち9名が合流した。9名のうち5名は9日以降のフィットネステストを経て一時離脱も、この日の練習には木田と同じポジションができる高橋汰地、レメキ ロマノ ラヴァら4名が参加している。

 33名という大会登録メンバー入りへの争いはここから激化。今年初代表の木田は、7月以降の対外試合でのわずかなチャンスを活かさねばならない。

 意識するのは「総合力」だ。高く蹴り上げられたボールを相手と競り合いながら捕る、防御で圧力をかけるといった、いまの日本代表でWTBが求められるプレーを全うしたい。

「何かに偏るんじゃなく、必要なスキルを高いレベルで見せていけたら。WTBなんで、得点を獲りたいということ(思い)はありますけど、そこまでの間にディフェンスで相手にプレッシャーをかけて、対面の相手に勝つ。総合的に、誰が見ても活躍していて、必要な存在だと思われるようなプレーをしていきたいです」

 かねて憧れていたFB/WTBの松島幸太朗とは、合宿中の食事で同席したという。

「結構、口数の少ない方で。僕も人見知りなので、お互い、そういう感じ。ただ、こっちに気を遣って話してくれるところがありました。(リーグワンの)決勝の話とか。(今後は)グラウンド内で意識していることをグラウンド外で聞いていきたい」

 大勢の報道陣に囲まれるなか、「まだそこまでチームにはなじめてないですけど、日にちが経つにつれてなじんでいけるものだと思う」。まずは練習で力を発揮できるよう、常連組との関係性を深めたい。

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