車内温度は短時間で急上昇
- 2023年06月13日
相次ぐキー閉じ込み 福岡県では年間6000件超
5月のある日。福岡県宇美町で「車に子どもが閉じ込められた」という通報が消防にありました。子どもは無事に救出されましたが、通報の時点ですでに30分、救出までには50分が経過していました。原因は車の鍵を車内に置いたままロックしてしまう「キー閉じ込み」でした。
JAF=日本自動車連盟によりますと、こうした「キー閉じ込み」で出動した件数は、福岡県内でことしに入ってから5月末までに2591件。このうち、子どもが車内に取り残されていたのは57件でした。これは、去年の同じ時期と比べて7件増えています。
なぜ起きる?「キー閉じ込み」
なぜ、「キー閉じ込み」が起こってしまうのか?
JAFによると主な理由は2つあります。
① 自動ロックの誤作動
子どもと鍵を車内に残してドアを閉めた際に起きます。例えば子どもをチャイルドシートに座らせて、運転席に乗り込もうと移動するほんのちょっとの間。本来なら車内に鍵があることを認識してロックしないセーフティー機能が作動するはずですが、まれにシステムのトラブルが起きてしまうのです。
② 子どもが誤ってロック
おもちゃ代わりに子どもに鍵を渡しているときは要注意。子どもがぐずっても、鍵は渡さないようにしましょう。
車内はあっという間に温度が上昇
密閉された車内の温度はどう変化するのでしょうか。
JAFが5月の晴れた日に実験を行いました。
気温は23.3度から24.4度。日が当たる場所に大型SUV車と軽自動車を停めて室内温度の変化を計測しました。
エンジンを切ったときに25度だった車内の温度は、わずか30分で、39.9度まで上昇。さらに1時間後には、43.5度まで上がりました。
上昇幅は車種によって違いました。軽自動車では1時間後の温度は37.5度。大型SUV車より6度低くなりました。上昇幅の差は、フロントガラスの大きさと角度の影響です。車内に注ぐ日ざしの量が多いほど車内の温度が高まるのです。
キー閉じ込み 起きたらすぐに助けを
JAF福岡支部ロードサービス隊の班長、三浦俊輔さんは短い間でも子どもを車内に残さず、鍵はいつも運転者が携帯しておくように呼びかけています。
「子どもは体温調節機能が未発達なので車内に取り残されると、熱中症や脱水症状などのリスクが非常に高くなります。それほど暑く感じない気温でも車内温度は高まるので『ほんの数分だから』と油断せずに、必ずお子さんと一緒に車を離れるようにしていただきたいです。もし取り残されてしまった場合は、すぐに連絡してください」
梅雨が明ければ夏本番。これからどんどん気温が高い日が増えます。子どもを車内に残したまま「キー閉じ込み」を起こしてしまったら、大切な命を守るため、ためらわずに消防やJAFに救助を要請してください。
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