ロックの日鍵かけ啓発：北陸中日新聞Web - 中日新聞

利用客に鍵かけの重要性を説明する富山西署員（中央）＝富山市婦中町下轡田のフューチャーシティーファボーレで

富山西署がチラシ配布

　富山西署は語呂合わせで「ロックの日」の九日、富山市婦中町下轡田の商業施設「フューチャーシティーファボーレ」で鍵かけの啓発活動をした。

　署員や富山西防犯協会員ら九人が買い物客らに「家も！車も！自転車も！『カギかけんまいけ！』」と書かれたチラシやニセ電話詐欺の危険性を訴えるシールを配った。

　署によると、管内では五月末時点で自転車盗認知件数が二十二件（前年同月比二件増）でうち十七件（同三件増）が無施錠。昨年五月末時点では一件もなかった車上狙いも四件発生し、いずれも無施錠だった。

　浦崎和晴生活安全課長は「鍵をかけていれば防げた可能性はある。鍵をかける習慣をもっともっと根付かせていきたい」と述べた。

　啓発活動に先立ち、地域の安全活動に取り組むＮＰＯ法人安全企画センター（富山市）が、署のオリジナルマスコットキャラクター「富山西ぞう君」をデザインしたキーホルダー六百個とニセ電話詐欺の注意を呼びかけるシール千五百枚を同署で富山西防犯協会に寄贈した。このうち二百ずつをファボーレで配った。

　水名健署長は「今後も官民一体の活動を推進し、安全で安心な富山西署管内を維持していきたい」と語った。　（鈴木渉太）

　富山市南部中学校でも九日、地元の西田地方校下防犯組合連合会や星井町地区スターパトロール隊などが登校する生徒たちに自転車の鍵かけを呼びかけた。

　同校生徒規律委員会が、自転車の鍵がかかっているかなどを確認する活動に合わせて実施。パトロール隊員らは自転車の二重ロックなどを呼びかけるチラシなどを配りながら、生徒たちに「鍵かけ忘れないでね」「家に帰った時も鍵をかけてね」と注意を促した。

　スターパトロール隊の浜谷隆平会長は「自転車に限らず、車や家の鍵かけも、中学生が家族や地域に呼びかけてほしい」と話した。　　（西村理紗）