和歌山市などで撮影が行われた映画「市子」の全国公開が8日、始まった。戸田
戸田監督が手がけた舞台「川辺市子のために」を映像化した作品。俳優の
市子は大阪府東大阪市出身の設定で、関西弁を話す。撮影は昨年夏に県や大阪府、徳島県で行われた。市子が家族と過ごした団地や、恋人と暮らしたアパートなど、物語の鍵を握る場面の多くが和歌山で撮られた。
新聞配達員として、市子が住み込みで働くシーンの撮影には、和歌山市の読売新聞販売店「読売センター(YC)四ヶ郷」が協力。同じく住み込みで働く友人と交わす会話が、市子のその後の生き方に影響を与える重要な場面だ。戸田監督は「寮のような居住スペースがある販売店はなかなか見つからなかったが、イメージ通りの場所で撮影ができて良かった」と振り返る。
戸田監督は有田川町を舞台にした「ねこにみかん」(2014年)で劇場デビューを果たした。県内の有志が制作費を集めた作品で、交流はその後も続いている。「市子」も当初は東大阪市での撮影を考えていたが、コロナ禍で難航。撮影の許可が出た和歌山がロケ地になったという。
公開に先駆けて、「TOHOシネマズなんば」(大阪市)で5日に行われた先行上映では、戸田監督と杉咲さんが舞台あいさつに登場した。和歌山で撮影前のロケハンにも参加していたという杉咲さんは「撮影はかけがえのない時間になった」と語った。
戸田監督は取材に「和歌山や大阪の人にはなじみの場所が出てくる。登場人物が近くで実際に生きているような感覚を味わってもらえるのでは」と話した。
8日から全国で公開が始まり、県内では和歌山市の「ジストシネマ和歌山」で上映中だ。
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