コロナ自粛が続いている。仕事も予定もすべて白紙。バタバタと家族の弁当を作って出勤していた日々が懐かしい。毎日が日曜日状態だ。
マスクをつけてスーパーで食料の買い出しをしていると、スーパーなどなかった頃の過去の記憶がふとよみがえってきた。
母と乳母車に乗った妹と通った市場の光景。市場に入ると、いつも編み物をしながら、店番をしていたおばあさんがいる金物屋。そこを通り越すとグリコやスポロガムをよく買ってもらった菓子売り場。
八百屋では、かごに盛られた野菜を品定めする若き母。天井からばねでぶら下げられたかごを引き寄せ、さっと釣り銭を出すお兄さんの手つきをかっこいいなあと憧れた。
豆腐売り場ではおばさんが、水槽に浮かぶ豆腐を手ですくい、滑り台のような機械にさっとすべらせて、あっというまにパックする様子をやってみたいなあと思いながら見つめていた。
魚屋のいけすは子供心に怖く、一刻も早くそこから逃げたかったが、ミンチカツのにおいのする肉屋にはワクワクした。「200グラムね」と注文する母の声。「まいど」とおじさんが肉をのせると、ぐるんと揺れるはかりの針。
最後はパン屋で、大好きな瓶入りのマミーを買ってもらい、店先で飲むのがお決まりだった、毎日が日曜日状態だった頃の私。こんなことがなければ、思い出さなかったかもしれない。
スーパーの自動精算機にお金を入れながら考える。コロナ収束後にはどんな買い物風景が広がっているのだろう。百田 雅代 (40) 堺市北区
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May 13, 2020 at 03:00AM
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【朝晴れエッセー】買い物の風景・5月13日 - 産経ニュース
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