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【中京11R・チャンピオンズカップ】
ひいきの居酒屋で馬券を並べているとアルバイトの桃ちゃんが声をかけてきた。
「また記念馬券。てことはジャパンCですね。でもなんで3枚も? この前の天皇賞のときみたいに、馬券を頼んだ水戸さんが100円券2枚でなく、200円の馬券を買って買い足したんですか?」
よく見てよ。
「アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクト。ジャパンCの1、2、3着コンプリート記念馬券だ! 2頭は外れだけど」
記念馬券だから当たり外れは関係ないよ。
「どうしたんです? コロナで取材規制がかかっているから、翌日の新聞作りで使えない鈴木さんみたいな人は記者クラブに入っていてもGIの日は競馬場に行けないって言ってたじゃないですか」
それは変わっていないから、今回も決戦の地・東京競馬場に行く人に頼んだってわけ。
「また記者さんに迷惑をかけたわけですね。嫌われますよ」
今回は仕事で忙しい現場記者には頼まなかったよ。実はジャパンC当日、プラチナチケットをゲットした競馬ファンの知人から「東京競馬場から」という件名のメールが届いたんだ。
〈おはようございます。5階A指定席ほぼゴール前2列目にいます。指定席にはほぼ皆スタンバイされています。当たり前ですが、出席率は試験直前の最終授業のような感じ。風もほぼなく穏やかで薄日がさしています。直也さんの美声が響き渡っています。パドックもいつもよりは混み合っています。紙馬券何かご希望があれば買っておきます。〉
で、「馬券! 忘れてました(^^;; 居酒屋ブルースのネタにしたいので、もしよかったらコントレイル、アーモンドアイ、デアリングタクトの100円の単勝を1枚ずつ、計3枚買っていただけるとうれしいです!」って返信したら、この通り。持つべきものは競馬ファンの友だね。ちなみにメールに出てくる直也さんは、ラジオNIKKEIでレースを実況している山本直也アナウンサーのこと。
「居酒屋ブルースのネタにしたい、ということなら、写真を撮ったらこの馬券はお役御免ですね。ください!」
絶対嫌だね!
「また『半沢直樹』ですか。もう古いですよ。今は『鬼滅の刃』でしょ」
確かに。でも、今のは本心。せっかく知人が、ジャパンC当日の貴重な時間を割いて買ってくれたんだから、大切に取っておくよ。
「まあ、保存が悪くて馬券が真っ白くなるのがオチでしょうけどね」
桃ちゃんの捨てぜりふも、競馬でもうけると軽く受け流せられるよ。欣快(きんかい)、欣快。そして、琥珀ヱビスの生が美味。いやあ、馬券が当たるって素晴らしい。
「本命が負けたくせに威張らないでください」
ジャパンCは3連複を3強の1点勝負にして成功だったよ。コントレイルを1着軸にした3連単は外れたけど、収支はプラス。久しぶりに馬券の買い方も成功したよ。
「居酒屋ブルースが本命にしたから、コントレイルは2着に負けたって噂ですよ」
どこで?
「私とミチヤさんの間で」
「でも桃ちゃん、そのおかげで君の本命のアーモンドアイが勝って、キュウリになって生まれ故郷に帰れるんだから良かったじゃないの」
「だからミチヤさん、キューカンバー(Cucumber=キュウリ)じゃなくって9冠馬!」
「でもこれから、アイちゃんはキュウリってあだ名で呼ばれるんじゃないかな。ネットで検索すると、勝ったら『きゅうり』ってあだ名で呼ばれるようになる、っていう書き込みがあったよ」
「……アイちゃんが愛されるなら、それでも構いません。いい子を産んでください。初年度はエピファネイアを付けるみたいですね」
キュウリのアイちゃん(笑)
「鈴木さんに言われると不愉快です」
失礼だね。でも、馬券でもうけたから許してあげる。当たると寛容になれるね。そうだ、LINEしとかなきゃ。居酒屋ブルースを読んでもらうようになってから3戦3勝だからね。今週もぜひ読んでください!
「怪しい」
怪しくなんかないよ。
「もしかして、ジャパンCの1~3着馬券、そのLINEの人にあげるんじゃないですか?」
それもありだね。
「私にはくれないのに」
馬券への貢献が高い方にします。
「居酒屋ブルースへの貢献度は私の方が高いはずです」
今後どうなるか分からないよ。
「怪しい」
だから怪しくなんかないって。400字詰め原稿用紙だと10枚を超えたから、そろそろチャンピオンズカップの予想に移ろうか。
「ちょっと待った。その前に、どっちがトリを務めるのかを決めないといけません」
そりゃ、馬券を当てた僕でしょ。
「そうはいきません。私は本命が1着です」
でも、アイちゃん以外に応援していたデアリングタクトとカレンブーケドールは3、4着だったじゃないの。
「2頭はそうだけど、私は馬単610円と3連単1340円を当てています。鈴木さんは枠連や馬連よりも払戻の少ない3連複300円のみ。どっちがトリにふさわしいかは一目瞭然です」
ぐうの音も出ないね。桃ちゃんがトリというのに異論はありません。よろしく。
「はい!」
でも、本命がかぶっても「ずるい!」って言わないでよ。
「言いません」
てことは、今週はルメールの馬を本命にしないの?
「それはお楽しみということで」
わかったよ。居酒屋ブルースの本命はカフェファラオ。現役最強ダート馬のクリソベリルを負かすとしたら、確変中のクリストフ・ルメールが騎乗する人気と実力を兼ね備えたこの3歳馬しかいないだろう。
この2年のチャンピオンズCはルヴァンスレーヴ、クリソベリルと3歳馬が連勝中。このレースは世代交代を告げる一戦となっている。この流れは今年も変わらないとみたね。
カフェファラオは、とにかく勝ったときの内容が強烈。中山のデビュー戦は先手を取って2着に10馬身の差をつけたかと思えば、続く東京のヒヤシンスSは出遅れて最後方の競馬から直線で鮮やかに差し切って1着。ユニコーンSは好位からの競馬で2着に5馬身差。競馬エイトの馬柱にある3文字短評なんて「大楽勝」。こんな表現、めったに出てこないよ。続くジャパンダートダービーは内でもまれたことが良くなかったのか1番人気を裏切って7着だったけど、態勢を立て直して臨んだ秋初戦のシリウスSは年長馬を相手に優勝。休み明けだったからか追い出されてから加速するまで時間がかかっていたけど、スピードに乗ってからの末脚は強烈だった。
左回りでは負けなしだし、中京のダートは前走で経験済み。7番枠ならジャパンダートダービーのときみたいにもまれることもないだろう。なんといっても手綱を取るのはGI4連勝中と無双状態のルメールだから、下手な騎乗はしないはず。
「でも、そのルメールさんがクリソベリルのことを『めちゃくちゃ強い』って言ってますよ」
ルメールは続けてこうも言っているよ。「でも競馬だから。スムーズなら勝てるかもしれない」って。それを聞くってことは、桃ちゃんの本命はクリソベリルってことだね。
「国内負け知らずのダート王の強さを信頼します」
唯一の負けは海外に遠征したサウジCだけか。
「世界の強豪を手合わせして7着は仕方ありません。日本で負けていないということは日本一ということ。遠征から帰ってからの2戦を見ても力の衰えは全然感じられません。ていうか、充実の4歳秋です。去年みたいに好位からきっちり抜け出すとみました」
下剋上か政権維持か-といったところだね。ダート戦国時代も興味深いね。
「鈴木さんの印と買い目がまだですね。きょうは先週よりだいぶ短くて済んでよかった。ユーザーの方も喜んでいると思います」
当たれば、なんでもいいよ。印と買い目に全集中。
◎⑦カフェファラオ
○⑮クリソベリル
△①タイムフライヤー
△②ゴールドドリーム
△⑥エアスピネル
△⑧サンライズノヴァ
《3連複》
⑦-⑮-①②⑥⑧(4点) 各1700円
⑦-①②⑥⑧-①②⑥⑧(6点) 各500円
◇◇◇◇◇◇◇◇
主な登場人物
ミチヤ…ひいきの居酒屋の店主。ずぶの素人から、どこまで競馬に興味を持ってくれるか
桃ちゃん…ひいきの居酒屋のアルバイト。馬券のセンスが抜群の競馬女子(UMAJO)。ちなみに、居酒屋ブルースのUMAJOは、酒場のあすピー→バイトのマヤ姉(ねえ)→桃ちゃんと変遷
カズマサ…夢の中の(?)ひいきの居酒屋の店主。馬券はデータ派。この居酒屋ブルースの世界から去っていった
琢磨…夢の中の(?)ひいきの居酒屋のスタッフ。好不調の波はあるが、馬券が当たると好調が続く。カズマサ同様、この居酒屋ブルースの世界から去っていった
もりやさん…夢の中の(?)ひいきの居酒屋の常連客。競馬とお酒が大好き。カズマサ、琢磨と一緒にこの居酒屋ブルースの世界から去っていった
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December 05, 2020 at 01:23PM
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