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盗まれ続ける高級スイカ、鍵かけてもビニールハウスが破られ…狙われやすい理由も複数 - 読売新聞オンライン

 群馬県太田市が主産地の「藪塚こだま 西瓜すいか 」の盗難が続き、農家を悩ませている。高級品で直径15センチ・重さ2キロほどと小ぶりで運びやすく、収穫期が3~6月と長いため、狙われやすいとみられる。太田署やJA太田市などはパトロールをするなどして警戒しているが、盗難防止対策の決め手は見つかっていない。

 「手塩にかけて育ててきたのに……。簡単に盗まれて、悔しい」。同市のスイカ農家・小池康之さん(45)が肩を落とした。

 小池さんの畑では4月下旬以降、夜間に3回続けて計40個ほどが盗まれた。ビニールハウスの入り口に足跡が残っており、実は手で引き抜かれていた。残った実にも傷がつけられ、被害額は約8万円にのぼった。

 スイカ農家は毎年のように盗難に悩まされている。太田署によると、今年も3~5月に同署管内で5件の被害があり、60個あまりが盗まれた。

 だが、有効な盗難防止対策はなかなか見当たらない。

 スイカ農家の多くはハウスに鍵をかけていない。小池さんも今回、入り口から侵入されたが、何年か前にはビニールを破られて入られており、鍵をかけるだけでは不十分なようだ。

 JA太田市は「防犯カメラの設置やセンサーライトの活用が有効だ」と呼びかけるが、すべてのハウスにカメラを付けると多くの費用がかかってしまう。

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