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どう解消する飲食店の人手不足 鍵はデジタル技術 導入の都内店舗「新人の独り立ち早くなった」 <まちビズ最前線 ... - 東京新聞

 人手不足が続く飲食業界が、デジタル技術の業務効率化(DX)を導入して進化している。注文から決済まで客がスマートフォン(スマホ)で行うサービスや、自動調理ロボットなど先端技術はさまざま。省力化が求められる飲食業界にとってDXは不可欠な戦略になりつつある。(大島晃平、木村留美)

◆スマホで注文、決済完結

QRコードを使った注文方法について説明する影山健太店長=新宿区で(一部画像処理)

QRコードを使った注文方法について説明する影山健太店長=新宿区で(一部画像処理)

 「注文取りをなくして店員の負担は大きく減った」。居酒屋「龍馬 はなの舞西新宿店」(新宿区)の影山健太店長は、新システムの効果を口にした。客がスマホでQRコードを読み取り、専用サイトからメニューを注文する。オンライン決済にも対応でき、新システム導入前の7割程度のスタッフ数で対応できるようになった。「浮いた時間はスタッフ教育に割いた。新人が独り立ちするのも早くなった」

レジ業務の効率化を図ることができるリクルートのシステム(同社提供)

レジ業務の効率化を図ることができるリクルートのシステム(同社提供)

◆タブレットでレジ締めを効率化

 決済の効率化では、リクルート(千代田区)もタブレット端末を用いたレジ業務で、レジ締めを効率化するシステムを提供。1時間かかる作業が15分程度に短縮できる。

 帝国データバンクの全国調査(10月)によると、接客を主に担うパート・アルバイトら非正規社員が不足していると答えた飲食店は76.3%。従業員の時間外労働(残業)も前年同月比で増えたと答えた飲食店は4割に及ぶ。同社情報統括部の旭海太郎さんは「飲食店の人手不足は今後も続くだろう。接客の質を保ちながらDXで省力化していくことが必要だ」と話した。

 人手不足で求人の時給も上昇する。人材サービスのディップ(港区)のアルバイト求人サイト「バイトル」によると、10月の飲食業の時給(全国)は平均1081円で過去最高を更新。11月も平均1080円(同)と高い水準が続く。

テックマジックが開発したパスタを調理するロボット

テックマジックが開発したパスタを調理するロボット

◆ロボットがパスタ調理

 店員に代わって業務を担う技術はほかにもある。飲食チェーンのプロントコーポレーション(港区)は、ベンチャー企業のテックマジック(江東区)が開発したパスタを自動で調理するロボットを導入した。麺ゆでから、具材やソースを入れて調理するまで最短45秒でカバーする。

ガストなどで導入されているネコ型の配膳ロボット

ガストなどで導入されているネコ型の配膳ロボット

◆配膳もお任せあれ

 すかいらーくホールディングス(武蔵野市)は2021年8月から、展開するファミリーレストランのガストや中華料理の「バーミヤン」などで、料理を席まで運ぶネコ型配膳ロボット「ベラボット」の導入を始めた。「人にしかできないサービスを充実させることができる」(広報担当者)と話している。

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