知事や市長 観光など認識一致
二〇二四年春の北陸新幹線敦賀延伸まで一年に迫り、加賀商工会議所青年部は五日、加賀市の同商議所でカウントダウンイベント「加賀の未来に向けて」を開いた。馳浩知事や宮元陸市長らがパネル討論で観光や教育をテーマにトークを繰り広げ、地域資源のブラッシュアップや観光の土台となる人づくりが「地域発展の鍵」との認識で一致した。(小室亜希子)馳知事は一五年の金沢開業を「金沢独り勝ちでは石川、北陸として全く意味がない」と指摘。新幹線客が能登や白山麓へと足を延ばす旅行商品づくりなどの仕掛けが必要とし、中でも「そこに行くことでどんな意味があるのか」という“意味合い消費”の視点の大切さを強調した。
宮元市長は「爆発的なブームになって、急激にしぼんでは困る」と開業効果が一過性で終わることを懸念し、「永続的、中長期的にまちづくりを進めていくことが大切」と強調。市が九谷焼発祥の地であることを例に、「本物で素朴なものが心を捉える。もう一度足元を見つめ直して(地域資源を)掘り起こす必要がある」と述べた。
話題は教育論にも。島谷千春市教育長が「子どもたち一人一人の可能性を伸ばす教育に変えないといけない」と教育改革の方向性を示すと、馳知事は「観光は人なんです」と引き取り、観光においても“脱横並び”の発想の大切さを強調。その土台に教育があるとの意見に、宮元市長も大きくうなずいた。
パネル討論に先立ち、今秋公開予定の映画「レディ加賀」の雑賀俊朗監督と村田徹プロデューサーによる座談会もあった。
イベントは敦賀延伸へ機運を盛り上げようと企画され、市民ら約百五十人が来場した。
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