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「最期は自宅で」望む患者のカギは鍵 悩む介護業者「生死に関わる」:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

 居宅介護を受ける人たちの自宅にいつでも出入りできるよう、介護事業者がキーボックスの設置を集合住宅に求めたところ、拒否されたケースが東京都内であった。いち早く自宅内に駆けつけるためにも必要だと訴える事業者に対し、集合住宅側は安全面などの懸念を示す。自宅でのケアを望む人たちをどう見守るか、現場では苦悩を抱える。

 「共用部にキーボックスを置かれると困る」

 「いちから居宅介護支援事業所」(東京都世田谷区)代表で、ケアマネジャーの赤津隆史さん(36)はこの夏、東京都住宅供給公社(JKK東京)の担当者にそう告げられた。

末期がん患者「最期は自宅で」

 同公社が管理する区内の集合住宅に、赤津さんが担当する末期がんの男性患者(81)が暮らしていた。胃がんのステージ4と診断され、介護なしに日常生活を送るのが困難な「要介護4」と認定されたが、妻を施設でみとった経験から、「最期は自宅で過ごしたい」と希望していた。

 余命はわずかで、いつ体調が急変してもおかしくなかった。このため、緊急時にすぐに駆けつけられるよう、自宅の鍵を入れたキーボックスを共用部に置けないか、JKK東京に打診したのだった。

 赤津さんによると、キーボックスは、歩行が難しかったり、転倒リスクがあったりする一人暮らしの要介護者を対象に設置するのが一般的。同居人がいても、仕事などで不在になるケースがあれば設置するという。訪問介護や訪問看護、往診医ら各事業者がキーボックスの暗証番号を事前に共有し、1本の鍵を使い回す運用だ。

 赤津さんは5年前から介護支援事業所を運営するが、キーボックスを設置できなかったのは今回が初めてだった。「これまではどこも事情を理解してくれて設置できていた。びっくりした」と振り返る。

居宅介護が充実していくなか、キーボックスの設置の是非は「普遍的な問題」と専門家は警鐘を鳴らします。その上で集合住宅側の発想の転換を促します。

 設置できずに困るのは特に夜間…

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