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〈防ごう 新型コロナ〉弁当、検温 ばたばたの朝 - 佐賀新聞

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、県内で3日、「臨時休校」が一斉に始まった。一人で子育てしている親にとって、安倍晋三首相の急な要請は衝撃そのもの。小学生の高学年、低学年と保育園児の3人の子どもを育てるシングルマザーの記者が休校初日の朝を振り返る。(メディア局コンテンツ部記者・山中弘子)

 両親が他界し、近くに頼る人がいない身にとって、学校は昼間に子どもを守ってくれる場所だ。わが子がそこにいると思えば、安心して仕事に打ち込むことができる。「首相が一斉休校要請」の一報以降、子どもの居場所に対する疑問が次々と頭に浮かんだ。

 佐賀市内のほとんどの放課後児童クラブは、利用できるのが3年生まで。そのため高学年のわが子の居場所を考える必要があった。対象外の児童を受け入れる「学校開放」が決まり、ひとまず胸をなで下ろした。

 初日、1時間以上早起きし、子どもたちの弁当の準備を始めた。普段は給食があるが、休校期間中はない。日常とは違う“特別感”を感じ取ったのか、末っ子の保育園児は「登園したくない」と騒ぎ立てる。慌ただしい時間に構っていられず、申し訳ない思いを抱きながらも淡々と支度を進めた。

 佐賀市の「学校開放」は、平日午前8時半から午後3時半まで。利用する児童は、朝の検温を行い、体調などをカードに記入し、持参しなければならない。朝の短い時間ではかなりの煩わしさを感じたが、預けるためには仕方がない。

 ぐずる末っ子も連れて、ばたばたしながら母子4人で家を出ると、子どもたちであふれる普段の登校風景はなく、通学路を見守る人の姿もなかった。「安全のためには毎日一緒に登校しなければならないかもしれない」。また一つ、仕事が増えた気がした。

 少し遅めに学校に着くと、受付の玄関には児童の列はなかった。学校関係者は「ご家庭の配慮からか、児童が殺到することもなく、混乱しなくてよかった」とほっとした表情を見せていた。

 国は独自の有給休暇を設け、働く保護者が安心して仕事を休める環境整備を進めているが、対応は後手に回っている。臨時休校は15日まで。感染拡大を防ぐ国の意図は理解しつつも、「働くママ」にとっては先が思いやられる朝だった。

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March 03, 2020 at 07:46PM
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