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『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する未来ガジェットはどれくらい実現している? - エキサイトニュース

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する未来ガジェットはどれくらい実現している?
バック・トゥ・ザ・フューチャー [DVD](出典元:Amazon)

デロリアン型のタイムマシンから、空飛ぶスケートボードまで、死ぬまでには実現してほしいテクノロジーが目白押しになっている『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズだが、製作された1985年から35年経った現在、実現されている技術はどれくらいあるのだろうか。

今回は、2020年夏に日本上陸予定のシリコンバレー発の体験型店舗「b8ta(ベータ)」の日本代表・北川卓司氏に「バック・トゥ・ザ・フューチャーに出てきたテクノロジーがどれくらい実現しているのか」、「私たちにも買えるバック・トゥ・ザ・フューチャーのガジェットは?」などの質問をぶつけてみた。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する未来ガジェットはどれくらい実現している?

シリコンバレー発の体験型店舗「b8ta(ベータ)」の日本代表・北川卓司


デロリアン型タイムマシンは実現した?


『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する未来ガジェットはどれくらい実現している?

――映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」は3部作なんですが、細かく数えると登場するガジェットやテクノロジーは全部で39種類あります。

北川卓司(以下、北川):登場するテクノロジーの一覧を見てみると、確かにこの映画で描かれている “未来” に今が近づいてきているなと思いますね。すでに実用化されているテクノロジーもたくさんあります。

――映画でもっとも有名な「空飛ぶタイムマシン」のデロリアンはまだ実現されていないですね。

北川:タイムマシンはさすがにまだですが「空飛ぶクルマ」ならありますね。ドイツのミュンヘンに「空飛ぶタクシー」を開発しているLiliumという会社があるんですよ。


Liliumは開発のためのお金もかなり集まっていて、恐らくこれが今もっとも「空飛ぶクルマ」に近いんじゃないかと思います。クルマと呼ぶにはちょっと大きいですけどね(笑)。

――まさか本当に「空飛ぶクルマ」が実現されそうとは初めて知りました!

北川:それから、映画でデロリアンは生ゴミなどのバイオ燃料を使って走っていますが、これも実現されそうですね。ミドリムシを使った事業で知られる日本のユーグレナ社が、バイオ燃料で飛行機を飛ばす開発を進めています。

――すごい、あとはタイムマシンさえ発明できればデロリアンが完成しますね……! 空飛ぶクルマもバイオ燃料も、私たちが知らないところでどんどん進化していることにビックリです!

実際に私たちが買えそうなものは?


『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する未来ガジェットはどれくらい実現している?

――映画に出てくる空飛ぶスケートボードの「ホバーボード」や、「自動で靴ひもを結んでくれるスニーカー」などは一部実現されていますが、どれも買うには値段が高いものが多い印象です。


※米国ARCA Space Corporationによる空飛ぶスケートボード。日本円で約230万円(2015年時点)


※NIKEが発売している自動靴ひも調整スニーカーの「Nike Air Mag」。2011年には映画オリジナルモデルが数量限定でオークションで発売され日本円で30万ほどで落札された。

北川:映画第2作に「キッチンの天井から降りてくる野菜栽培マシン」が出てきますが、これなら47,300円で買えますよ。Plantuiという水耕栽培ステーションなんですが、室内でタネを撒いてプラグをさして、肥料と水を入れるだけで勝手にどんどん野菜が生えてきます。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する未来ガジェットはどれくらい実現している?

Plantui


――主人公のマーティと恋人のジェニファーが、マシンで育てた自家製の野菜を家族で食べているシーンですね!

北川:そうですね。これ、アメリカではけっこう流行っていて、背の高さぐらいあるかなり大きいものも売ってるんです。b8taでも取り扱っているんですが、デザインもいいのでオススメですね。

――確かに、これは見た目も機能も映画に出てきたものそのままなので、映画ファンにはぜひおすすめしたいですね。

北川:それから、同じく第2作に「自動でサイズ調整をしてくれるジャケット」が出てくると思うんですが、比較的これに近いもので、FABRIC TOKYOさんがやっているSTAMPというブランドがあります。店舗に行って自分を3Dスキャンすると、そのデータが工場に送られて、自分にぴったりのジーパンが後から家に届くんです。

実際に私も履いているんですが、まさにベストフィットですね。映画とは違って自動のサイズ調整ではないんですけど、近未来を感じます。

――確かに、これならバック・トゥ・ザ・フューチャーみたいなテクノロジーをちょっと体験したいという人も気軽に試せそうです!

北川:あとは同じく第2作で「ゴミを捨てようとすると自分から近づいてくるゴミ箱」が出てきますよね。これはうちの社内でもすごく盛り上がったんですが、まだ近づいては来ないものの、ボタン一つでゴミの梱包を自動でできるXiaomiのTOWNEWも面白いですね。

――それ、私のような怠け者にはものすごく耳寄りの情報です……。

北川:勝手にゴミ袋もセットしてくれますし、自動でフタも開くのでおむつ替えとかにも便利です。これも未来だなって思いますね。

――すごく便利ですね……! 映画に出てくるテクノロジーというと、実現されていても実際には買えないものが多い印象だったんですが、私たちでも今すぐ買えそうな商品があると知れて嬉しいです!

もうすぐ映画に追いつけそうなものは?


――映画に出てきたテクノロジーの中で、もう少しで実現できそうだなと思うものはありますか?

北川:メガネ型のディスプレイですかね。第2作でドクが使っているもので、道行く人がどれくらい自分と距離があるか測れるグラスが出てきますよね。まったく同じものではないんですが、うちで扱っているものにFORM Swim Gogglesという商品があります。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する未来ガジェットはどれくらい実現している?

FORM Swim Goggles


これは水中で使うゴーグルなんですが「何メートル泳いだか」「何分泳いだか」「何回クロールしたか」といった情報を表示してくれるんですよね。文字の映し方もおもしろくて、若干遠いところに数字が浮かんでいるように見えるんですよ。映るのは右目だけなんですけど、疲れずに見られると思います。

――グラス型のディスプレイは話題になることも多いですが、すでに実用化されて私たちが買えるものもあるんですね。

北川:そうですね。それから、似たような商品で「後ろの景色が見れるヘルメット」という商品もb8taにあります。CROSSHELMETというんですが、バックミラーのような形で、バイクで走りながら後ろの景色が見られるんですね。

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場する未来ガジェットはどれくらい実現している?

CROSSHELMET


――映画とかに関係なく、バイクに乗る人にはかなり便利そうな商品です!(笑)

北川:ヘルメットで電話もできるし、音楽も聴けるんですよね。これは日本発の商品で、アメリカの店舗でも取り扱われています。

――おもしろいです! 他に実現できそうだなと思うものはありますか?

北川:ドクが発明したものの中に「相手の思考を読み取るマシン」があると思うんですけど、脳波を使って感情を読み取るテクノロジーに近いものはありますね。

muse2というサービスですが、自宅で手軽に脳波を測定できるもので、しかもけっこう正確なんですね。脳波にあわせて自分をリラックスさせるトレーニングや、気分が落ち込んだときに気持ちを高めるトレーニングなどを提供してくれます。

――考えていることや思っていることはわからなくても、「そのときの気分」ぐらいなら自宅で脳波を読んでわかるようになりつつあるんですね……! いまは難しくても、もうすぐ実現できそうなテクノロジーがたくさんあることがわかります!

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の世界に何か持っていけるなら?


――ここまで映画の中のテクノロジーを中心に話をお伺いしたんですけど、逆に現実にあるテクノロジーの中で、映画の世界に持っていきたいと思うものはありますか?

北川:第3作目で、ドクとマーティが130年前のアメリカ西部開拓時代にタイムトラベルすると思うんですけど、その時代って(映画だと)けっこう命が危ない時代として描かれているじゃないですか。だから、僕なら「ヘルメットに見えないヘルメット」を持ってきます。Hovding(※oはウムラウト付きが正式表記)というスウェーデンのものなんですけど、普段は首に巻いておいて事故に遭いそうになったらエアバッグみたいにヘルメットに変わるんですよ。

――まさに、映画に出てきた130年前に必要そうな商品で……!

北川:銃で撃たれたら終わりですけどね(笑)。でも、馬で転んだりしても安全なのでぴったりだと思います。あとは、30年後に持ってくなら「牛肉」かな。

――なぜでしょうか?

北川:30年後って、肉がなくなっているかもしれないじゃないですか。いま、肉って大豆やインポッシブル・フーズという代替肉に替えられるようになってきていて、30年後には肉がかなりの贅沢品になってるかもしれないんです。もしかしたら、肉の代わりにタンパク質を摂るために、昆虫も普通に食べるようになっているかもしれないし。

実際に、タンパク質豊富な昆虫食って今すごく注目されていて、パウダーにして練り込んで食べるという開発は進んでいますね。

――予想していなかったお答えでおもしろいです……! 最後に、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のテクノロジーで特に実現してほしいものをお聞きできるでしょうか。

北川:(第2作でちらっと出てくる)自動のイヌ散歩マシーンとかいいですよね笑 そのうちドローンを使って実現もできそうですし。

あとは、やっぱりホバーボードかな。いくつか近いものは出ていますが、まだ自分たちでも買えるような商品はないですし、あれが実現したら少なくともお店には絶対置きたいです。なんならホバーボード専門店も作りたい笑

――それ、ぜひ実現してほしいです! 本日はおもしろい未来の話をありがとうございました!

今回紹介した商品の一部は、東京の有楽町・新宿にオープン予定のb8taの店舗にて実際に触ったり買ったりすることが可能です。また、それ以外にもおもしろい最先端のテクノロジーを使った商品や、知育玩具、モビリティなどを店内で楽しむことができます。お店の品ぞろえは常に変わっていくので、未来の生活を体験してみたい方はぜひ遊びに来てみてください!

■まいしろ
社会の荒波から逃げ回ってる意識低めのエンタメ系マーケターです。音楽の分析記事・エンタメ業界のことをよく書きます。
Twitter:https://twitter.com/_maishilo_
note:https://note.mu/maishilo

b8ta


新しい「発見」が生まれる場所。それこそが次世代の小売のあるべき姿と捉え、私たちはその発見を支えるインフラとツールの構築を手掛けている。革新的な体験型店舗から、世界中の小売業者が使用する強力なソフトウェアと分析プラットフォームに至るまでを提供する、私たちはショッピングの未来をつくる会社。

Profile

北川 卓司

b8ta Japan Country Manager
2004年PR会社入社後、IRコンサルティング会社、スタートアップのCEOを経て、フランスのEMLYON経営大学院でMBAを取得。 2015年ダイソンにリテールマネージャーとして入社し、世界初の旗艦店を表参道にオープン。東京統括部長を経て、2019年11月より現職。


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