Search

ECB、大幅利上げの機会狭まる-リセッション接近でスピードが鍵に - ブルームバーグ

欧州中央銀行(ECB)が大幅な利上げを実施する機会は狭まりつつある。リセッション(景気後退)が迫っているほか、金利が景気支援にはならない水準に近づいたためだ。

  記録的な高インフレと冬季のエネルギー不足のリスクがユーロ圏経済の信頼感を落ち込ませた。経済指標が徐々に悪化するに伴い、現在ECBの政策を主導しているタカ派メンバーらが大幅な追加利上げを勝ち取る機会は限られてくる。

  大幅利上げの機会は10月と12月の会合だけかもしれない。10月については市場が既に9月に続く0.75ポイント利上げを織り込んでいる。しかし年が明ければ、現在多くの中央銀行が主張している物価安定が成長より重要という議論は、はるかに難しくなるだろう。

  量的緩和(QE)終了や合計1.25ポイントの利上げを通じてECBのハト派はほぼ沈黙を守ってきたが、景気悪化が政策委員会内の衝突を引き起こすリスクがある。

 

...but a recession isn't yet officially in the cards

 

  バンク・J・サフラ・サラシンのチーフエコノミスト、カルステン・ユニウス氏は「ECBはいま素早く行動して、賃金交渉が二次的影響につながる前にインフレ期待を抑え込む必要がある。リセッションのリスクが現実になり経済への重しが顕在化すれば、大幅な利上げを断行するのは難しくなるだろう」と話した。

  エコノミストは今や景気後退は不可避との見方を強めているが、7-9月(第3四半期)の国内総生産(GDP)の発表は10月のECB決定の4日後だ。2四半期連続のマイナス成長でリセッション入りが確認されるのは、10-12月(第4四半期)の数字が1月に発表された後になる。

  ECB当局者の多くは、それまでに現在0.75%の中銀預金金利を中立と見なされる2%付近まで引き上げたい考えだ。景気悪化の影響が家計に及び始めれば利上げはしにくくなるため、タカ派にとってはスピードが鍵になる。

  これに対し、ハト派も声を上げ始めている。チーフエコノミストのレーン理事は次の動きを断定するのは時期尚早だとして、先走りを戒めている。ビスコ・イタリア中銀総裁は先月、「過剰に急で大幅な利上げは最終的にリセッションのリスクを高める」と 発言した。

 

原題: ECB Window for Big Rate Hikes Narrows With Recession Nearing(抜粋)

Adblock test (Why?)



from "鍵" - Google ニュース https://ift.tt/UO8WCgs
via IFTTT

Bagikan Berita Ini

0 Response to "ECB、大幅利上げの機会狭まる-リセッション接近でスピードが鍵に - ブルームバーグ"

Post a Comment

Powered by Blogger.