将棋の最高棋戦で、藤井聡太竜王（２０）に広瀬章人八段（３５）が挑む第３５期竜王戦七番勝負（読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス）の第５局が２５日午前９時、福岡県福津市の宮地嶽神社で始まった。
３勝１敗の藤井竜王が第２局からの４連勝で一気に初防衛を果たすのか、広瀬八段がカド番をしのぐのかという本局。宮地嶽神社での竜王戦は、第３１期の第２局以来、４年ぶり２度目の開催だ。
立会人の中村修九段の合図で定刻に開始。先手の広瀬八段が▲２六歩と指すと、藤井竜王も飛車先の歩を突いて応じ、戦型は第３局に続く２度目の相掛かりになった。先後同型の展開が続き、互いに相手の出方を探るなかで、広瀬八段が角を交換した。
解説の中田功八段は「場合によっては激しい変化も予想される分岐点。角の使い方が鍵を握る展開だ」と話している。
【１日目手順】▲広瀬△藤井
▲２六歩△８四歩▲２五歩
△８五歩▲７八金△３二金
▲３八銀△７二銀▲５八玉
△９四歩▲９六歩△８六歩
▲同 歩△同 飛▲８七歩
△８四飛▲４六歩△３四歩
▲２四歩△同 歩▲同 飛
△２三歩▲２八飛△５二玉
▲４七銀△７四歩▲７六歩
△７三桂▲３六歩△６四歩
▲３七桂△６二金▲４八金
△６三銀▲２九飛△１四歩
▲１六歩△８一飛▲５六歩
△５四歩▲４五歩△６五歩
▲２二角成△同 銀▲６八銀
持ち時間
各８時間△０・２３分▲０・３０分４５手
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