日本銀行がイールドカーブ・コントロール(YCC、長短金利操作)の許容変動幅拡大を決めたことを受け、20日の米国債相場は3営業日続落した。日銀の予想外の決定は、始まったかに見えた債券相場の回復が早くも終わったか、それとも休止しただけかという議論に拍車を掛けた。
米経済のリセッション(景気後退)リスクが台頭し、インフレを巡る問題が解消されず、米連邦準備制度の金融政策の軌道もはっきりしない中で、米国債への投資意欲は持続するのではないかと考えられる。米国債利回りは過去数日でかなり上昇したが、10年国債利回りは2022年のピークをなお0.75ポイント余り下回っている。
ファセット・ウェルスの投資責任者トム・グラフ氏は「少なくとも今回のサイクルについて、米国債利回りのピークを既に経験した公算がかなり大きい。米経済がリセッション入りしようとしている可能性は非常に高く、少なくとも減速は確実だ。リセッションに直面し、10年国債利回りが明らかに上昇する状況はまれではないか」と指摘した。
日銀が0%に誘導している長期金利の許容変動幅をプラスマイナス0.25%程度から0.5%程度に拡大することを決めた影響が波及し、米国の10年国債利回りは20日の取引で一時12ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げ、3.71%を付けた後、3.68%で取引を終えた。日本の長期金利は一時0.46%に急上昇した。
原題: US Recession Is Key to Whether BOJ-Fueled Treasury Selloff Lasts(抜粋)
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