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JAL赤坂社長「SAFは日本が鍵」24年に国産化視野、ワンワールドで ... - Aviation Wire

 日本航空(JAL/JL、9201)の赤坂祐二社長は1月1日、代替航空燃料「SAF(サフ、持続可能な航空燃料)」の調達について、加盟する航空連合ワンワールド・アライアンスを通じた共同調達を強化していく考えを示した。また、JALはSAFの国産化を目指す有志団体「ACT FOR SKY(アクトフォースカイ)」を全日本空輸(ANA/NH)などと共同で設立しており、2024年ごろの国産SAF実用化が視野に入りつつあるという。

SAFをワンワールドで共同調達するJAL=PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

羽田空港でSAFの国産化や共同調達について見通しを語るJALの赤坂祐二社長=23年1月1日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 SAFは、CO2(二酸化炭素)排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル達成の鍵を握るが、供給量が限られており、調達コストも高止まりしているのが課題。JALを含むワンワールド加盟6社で、非食用トウモロコシを原料とするSAFを2027年から共同調達すると2022年3月に発表している。

 赤坂社長は今後のSAF調達について、「できるだけワンワールドの共同調達を使い、グローバルにまんべんなくSAFを調達できるようにしていきたい」と、共同調達によりコストを抑えて安定的な確保を目指すという。

 国産SAFについては、「ACT FOR SKYの取り組みが、想像以上にスピーディーに進んでいる。国産SAFの製造がいろいろなところで具体性を持って進められているので、来年ぐらいに国産SAFが出てくるだろうと聞いている。この動きが今年は加速していくと思う」と語った。

 「SAFは日本が鍵になる。ワンワールドでも期待されており、我々も国産SAFを共同調達できればいいと思う」と、国産SAFを航空会社として後押ししていく姿勢を示した。

 JALは恒例の「初日の出・初富士フライト」で、今年は初めてSAFを使用。SAFとカーボンオフセットにより、CO2排出量のネットゼロ(実質ゼロ)を実現した。機材は羽田発着がエアバスA350-900型機(登録記号JA02XJ)、成田発着はボーイング787-8型機(JA840J)で、いずれも省燃費機材を投入した。羽田と成田とも、SAFはフィンランドのネステが製造した動物油脂由来のものを混合率約40%で使用した。

 JALグループは2025年度に全燃料搭載量の1%、2030年度に10%をSAF使用量の目標としている。

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