デジタル化実態調査2022年版(4)
出典:日経クロステック、2月9日
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)
企業は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するために、どのような技術・ソリューション(課題解決策)を導入したり、重視したりしているのだろうか。導入すべき技術・ソリューションの選定眼を磨き、DXを成功に導くためにも、他社の動向を知ることは有効である。
そこで前回2020年調査に続き、DXに関連する技術・ソリューション25項目を定め、それぞれについて導入状況を尋ねた。「導入済み」と「導入中」「導入を検討中」「導入していない」のいずれか1つを選んでもらった。
「導入済み」が突出して多い「ウェブ会議」と「クラウド」
上位15項目をまとめると、「導入済み」の割合が他に比べて圧倒的に多かったのが「ウェブ会議」(89.0%)と「クラウド」(73.4%)である。「導入済み」が5割を上回ったのは、これら2つだけであり、突出して多い。
「導入済み」の割合が3番目に大きかったのは、「個人情報保護」(48.2%)である。これに「RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)」(42.3%)、「ERP(統合基幹業務システム)」(40.7%)が続く。これら3つはほぼ団子状態である。
これらに次いで、「データの収集・分析」が33.4%となっている。3社に1社が「データの収集・分析」に向けたシステムを導入済みということだ。DXに関連する技術・ソリューション25項目で、「導入済み」が3割以上に達したのは、これまでに紹介した6項目だった。
この他注目すべきは、「導入を検討中」の割合である。20%を超えた項目は、「不正検知/ゼロトラスト」(25.2%)と「AI/機械学習」(22.6%)、「データの収集・分析」(20.8%)の3つである。
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