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鍵 複数の署で3本以上 「管理がずさん」の声 - 読売新聞オンライン

 

 勾留中の女性にわいせつな行為をしたとして、特別公務員暴行陵虐罪に問われた元大垣署留置管理課巡査長の杉山泰弘被告(32)(懲戒免職)に対し、岐阜地裁が9日、懲役2年6月の実刑判決を言い渡した。公判では、検察側が「署内では当時、留置施設の鍵が規定に反して3本存在し、被告はそのうちの1本を犯行に使った」と指摘したが、事件当時、他の複数の署でも、鍵が3本以上存在していたことが、捜査関係者への取材で新たにわかった。(乙部修平、大場暁登)

          ■当初3本目は予備

 岐阜地裁で先月行われた初公判で、検察側は留置施設の鍵について、同署は内部規定で、1本を留置管理課長らが管理し、もう1本を緊急時の予備として、使わずに保管する決まりだったとした。その上で、署内には事件当時、何らかの理由で規定に反して3本目の鍵が存在し、杉山被告がそのうちの1本で留置施設の居室内に入り、勾留中の女性と複数回、わいせつな行為に及んだと述べた。

 ある捜査関係者によると、3本目の鍵は施設建築時から予備として保管されてきたが、2020年夏頃から、当時の留置管理課長が、課員が自由に使える状態にしたという。県警は、鍵の管理を怠ったとして、同課長を減給100分の10(6か月)の懲戒処分にしている。

 鍵の管理に関する規定について、県警内には「あくまでも、2本の鍵をどのように扱うべきかを定めたもので、3本目が存在しても、直ちに違反となる認識ではない」との声もある。

 しかし、別の捜査関係者は「規定をどう解釈するにしろ、鍵の総数を把握していなかった時点で、管理がずさんだったと言わざるを得ない。今回の事件は警察として言語道断だが、鍵が適正に管理されていれば起きなかった」と指摘している。

          ■対応で賛否分かれる

 さらに捜査関係者によると、県警が今回の事件を受けて、県内全署の留置施設の鍵について調べたところ、同署以外の複数の署でも、鍵が3本以上存在していたことが判明。ただ、これらは実際に使われてはおらず、予備として保管されていたという。

 大垣署で規定に違反した鍵が存在したとされたことについて、県警監察課は「保安上の理由で答えられない」との立場だが、県警幹部の間では、この対応について賛否が分かれている。ある幹部は「県警内の捜査や処分は終了し、管理体制の是正も図った。済んだ話だ」とする一方、別の幹部は「公判で3本目の鍵の存在が公になった以上、しっかりと経緯や全容を説明しなければ、県民は納得しないはずだ」と話している。

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