Ｗ杯、決勝Ｔ進出への鍵メキシコ五輪銅・杉山さんに聞く：中日新聞しずおかWeb - 中日新聞

杉山隆一さん

　サッカーワールドカップ（Ｗ杯）を含め、日本代表の過去最高の成績は、一九六八年のメキシコ五輪銅メダル。あれから半世紀が経過した現在、日本サッカーの立ち位置はどう変わったのか。同五輪銅メダリストの杉山隆一さん（８１）＝静岡市清水区出身＝に聞いた。　（聞き手・川住貴）

　−ドイツ戦の歴史的勝利をどう評価する。

　最後まであきらめない戦う姿勢が光った。Ｗ杯優勝経験のあるドイツに対し、敬意は払うものの、『どんな相手にも負けないぞ』という強い意識があった。二十六選手中、十九選手が初選出とフレッシュなメンバーがそろい、若さに満ちていた。

　−森保一監督の采配は。

　二〇一八年のＷ杯ロシア大会後、西野朗前監督から指揮を引き継いだ。最初は攻撃的で面白いサッカーだったが、昨年のＷ杯アジア最終予選の序盤でつまずき、少し守備的となった。予選を突破し、本大会ではどうなるかと思ったが、ドイツ戦の攻撃的な采配は見事だった。次々と交代選手を送り出し、逆転勝利に結び付けた。彼自身も非常に好きな、思い切った攻撃的なサッカーがさく裂した。

　−五輪銅メダルから半世紀以上がたった。現在の日本サッカーの立ち位置とは。

　私たちは当時、企...

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