Search

傍聴席に鍵をかけたまま公判、一部やり直し 山形地裁「違憲状態」:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

 山形地裁で10日、傍聴席の出入り口が施錠された状態で公判が行われるミスがあった。公判中に判明し、島田壮一郎裁判官は、憲法の「裁判公開の原則」に違反する状態にあったとして、公判の一部をやり直した。

 地裁によると、ミスがあったのは詐欺事件の初公判。10日午後1時半に開廷し、証人尋問に続いて被告人質問が行われていた午後2時15分ごろ、法廷外の廊下にいた地裁職員が施錠されているのに気づいた。傍聴に訪れていた別の裁判官が誤って法廷の内側から鍵をかけ、施錠されたまま数十分間、公判が行われた。

 島田裁判官は約10分間の休廷を経て、一時的でも「違憲状態」にあったと判断。弁護人と検察官の了承を得た上で、施錠が始まったとみられる証人尋問からやり直した。

 傍聴に訪れていた裁判官は、地裁の聞き取り調査に対して「無意識に鍵をかけてしまった」と話したという。裁判官として入廷する際は内側から施錠するのが一般的とされ、この習慣がミスにつながった可能性がある。

 地裁は「事実関係を精査し対処する。全職員に注意喚起し、裁判の公開の重要性を指導する」とコメントした。

 詐欺事件の被告を弁護した粟野和之弁護士は取材に対し「審理のやり直しは、『憲法の番人』という裁判所の立場からして当然のこと。評価したい」と述べた。小川尭洋

Adblock test (Why?)



from "鍵" - Google ニュース https://ift.tt/ckp9zIl
via IFTTT

Bagikan Berita Ini

0 Response to "傍聴席に鍵をかけたまま公判、一部やり直し 山形地裁「違憲状態」:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル"

Post a Comment

Powered by Blogger.